
腸内環境は私たちの健康だけでなく、食生活にも大きな影響を与えます。今回は生きた菌を含んだ食品を摂取することで、腸に菌を送り込み腸内環境を整えたり、改善してくれる“プロバイオティクス”について紹介します。
プロバイオティクスとは

プロバイオティクスとは腸内環境を整えたり、改善してくれる菌のことや、そうした菌を含む食品のことです。
主なものとして、乳酸菌を含むヨーグルトこそ、プロバイオティクスが注目されたきっかけです。
そのほか、ザワークラウト、キムチ、漬物類、熟れ寿司などの発酵食品です。
これらを積極的に摂取することで腸内フローラを整えたり、改善する効果を期待することができます。
【腸内フローラに関する記事はこちらから】→『腸内フローラとは?』腸内フローラの基礎知識について
プロバイオティクスに該当する菌

プロバイオティクスに該当する菌は乳酸菌だけでも現在200以上の種類があると言われています。
そのほか、有名どころではビフィズス菌などがあります。
ヨーグルトのパッケージにLG21菌、ブルガリア菌などと書いてあるのをよく見る機会があると思います。
これはヨーグルトを作っているメーカーが、菌の働きの違いを明確にしようと名付けているのです。
ニセキムチには要注意

ニセキムチとは、簡単にいうとキムチ風味の白菜です。腸に有効な菌を全く含みません。
知らない方も多いと思いますが、スーパーやコンビニで販売されているキムチの多くが発酵してないものです。
本場韓国では少なくとも4、5日は発酵させたものをキムチと定義しているそうです。
日本にはそのような規定がなく、キムチの味ならばキムチとして販売することができます。
ですので、韓国から輸入されたものを購入するのがいいでしょう。または手づくりがオススメです。
本物のキムチは出荷後もガスを排出するので、呼吸穴があるものは本物の可能性が高いそうです。
甘いヨーグルトはNG

ヨーグルトは手軽に食べることができるので、毎日の食事にプラスしやすいプロバイオティクス食品です。
しかし、甘いヨーグルトには多くの砂糖が含まれているのであまり健康にはよくないです。
無糖のものを購入し、少しフルーツをプラスする方が健康にも腸内環境にも優しいです。
菌は死んでいてもOK

実は乳酸菌などの菌は、生きたまま腸に到達することは滅多にありません。なぜなら、消化の過程で胃酸などにやられてしまうからです。
また菌は元からある菌の方が強いので、よそ者はすぐに殺されてしまいます。
では、死んでしまった菌は無意味なのでしょうか。実は菌は死んでいても腸内環境に良い影響を与えます。
腸内細菌の餌になったりと、なんらかの形で腸に影響するそうです。
したがって、調理の加熱によって死んでしまった菌でも効果はあります。
ヨーグルト入りのカレーや豚キムチなどもちゃんと腸内に良い影響を与えます。
まとめ

今回はプロバイオティクスについて紹介しました。プロバイオティクスの考えには腸内フローラが関わっています。
【腸内フローラに関する記事はこちら】→『腸内フローラとは?』腸内フローラの基礎知識について
また、プロバイオティクス食品が自分の体に合っているか、効果があるのかということは2週間ぐらい食べ続けて判断してみてください。
お通じが改善されたり、お腹の調子がいいのであればそのプロバイオティクス食品はあなたの腸内フローラに合っています。
まずは、あなたが生活に取り入れやすいプロバイオティクス食品の摂取から始めてみてください。
最後に、プロバイオティクスと似たような考えで、“プレバイオティクス”というものがあるので下の記事で紹介します。
【関連記事はこちらから】→『腸内細菌に栄養を!』プレバイオティクスで腸をイキイキ!