
ファイトケミカルをご存知ですか?ファイトケミカルは野菜・果物をはじめとする植物に含まれる成分です。栄養素ではないので必ず摂取しなければならないということはありませんが、疲労回復など様々な効果があるので紹介します。
ファイトケミカルとは

ファイトケミカルとは、植物(野菜・果物・豆類・いも類・ハーブなど)が持つ機能性成分です。
ファイトケミカルは英語で表記すると“phytochemical”になります。“phyto”は植物を意味し、“chemical”は化学物質を意味します。
種類としては1万種ほどあるので今回は主なものを紹介します。
ファイトケミカルの働き

ファイトケミカルの働きは、三大栄養素のようにエネルギーを作り出せるものではありません。
またビタミン・ミネラルのように摂取しなければ欠乏症など健康を害するということもありません。
その理由はファイトケミカルは栄養素ではなく、あくまで機能性成分であるからです。
栄養素ではないですが、抗酸化作用などで体をより元気にしてくれるので重要な成分です。
カラフルな野菜・果物に含まれるファイトケミカル
アントシアニン(シアニジン・デルフィニジン)

働き
- 抗酸化作用
- 目の健康維持
- 肝機能の向上
主な食品
- ブルーベリー
- 紫芋
- カシス
- なす
- ワイン
- ぶどうの皮
- 黒豆
α-カロテン

働き
- 抗酸化作用
- 免疫を強化
- ガン予防
主な食品
- にんじん
- かぼちゃ
- とうもろこし
- パーム油
クルクミン

働き
- 肝臓での解毒作用
- 胆汁の分泌促進
主な食品
- ウコン(ターメリック)
- スパイス
- 食品添加物(たくあんなどの着色料)
リコピン

働き
- がん細胞の抑制
- 紫外線の害から守る
主な食品
- トマト
- にんじん
- スイカ
- グミカロテン
β-クリプトキサンチン

働き
- 発ガン抑制
- 皮膚や粘膜を強化
主な食品
- みかん
- 柑橘類
- とうもろこし
β-カロテン

働き
- 抗酸化作用
- 目や粘膜の健康を保つ
主な食品
- にんじん
- ほうれん草
- ブロッコリー
- にら
- 春菊
ルティン

働き
- 紫外線から目を守る
主な食品
- ほうれん草
- ブロッコリー
- ケール
- 卵黄
ケルセチン

働き
- 抹消血管を丈夫にする
- 抗酸化作用
主な食品
- 玉ねぎ
- 緑茶
- にんじん
ゼアキサンチン

働き
- 目の健康を守る
主な食品
- とうもろこし
- 卵黄
アスタキサンチン

働き
- 抗酸化作用
主な食品
- さけ
- えび
- かに
- いくら
- たい
辛み・苦味・渋みに含まれるファイトケミカル
クロロゲン酸

働き
- 抗酸化作用
- 細胞の突然変異を防ぐ
主な食品
- コーヒー
- じゃがいも・さつまいもの皮
ショウガオール

働き
- 血行促進
- 保温作用
- 冷え性改善
主な食品
- ショウガ
カテキン

働き
- 抗酸化作用
- 殺菌作用
主な食品
- 緑茶
- 紅茶
- 烏龍茶
タンニン

働き
- 瀉出作用
- 整腸作用
主な食品
- 茶
- 赤ワイン
- 柿
モモルデシン

働き
- 活性酸素を除去
- 毛細血管を丈夫に
主な食品
- ゴーヤ
カプサンチン

働き
- 抗酸化作用
- 動脈硬化を抑制
- 脳機能を保つ
主な食品
- 赤ピーマン
カプサイシン

働き
- 発汗
- 強心作用
主な食品
- 唐辛子
香りに含まれるファイトケミカル
リモネン

働き
- リラックス効果
- ガン予防
- 免疫力向上
- 髪の健康を保つ
主な食品
- 柑橘類の皮
オイゲノール

働き
- 鎮痛効果
- 口臭予防
主な食品
- クロープ
- ローリエ
- シナモン
- バジル
- バナナ
その他のファイトケミカル
カカオマスポリフェノール

働き
- 悪玉コレステロールを減らす
- ストレスの軽減
主な食品
- ココア
- チョコレート
イソフラボン

働き
- 女性ホルモンに似た働き
- 抗酸化作用
主な食品
- 大豆
- 豆腐
- 納豆
- きな粉
- 湯葉
フコキサンチン

働き
- 腫瘍を抑制
- ガン予防
主な食品
- 昆布
- わかめ
- ひじき
- もずく
大豆サポニン

働き
- 便秘予防
- 脂質の代謝を促進
主な食品
- 大豆
- 納豆
- 豆乳
まとめ

今回はファイトケミカルについて紹介しました。植物に含まれる自然の恵み“ファイトケミカル”で生活をより良くしましょう。
ファイトケミカルは栄養素ではないので必ず摂取すべきものではありません。しかし、あなたの健康に貢献してくれることは確かです。
ですのでさらなる健康を求める方はサプリメントによって摂取しましょう。