関節弛緩性テストとは関節の柔軟性を調べることのできるテストです。テストをすることであなたの体の特徴を理解することができます。ぜひ最後まで読んでやってみましょう!

そもそも関節弛緩性とは

 関節弛緩性とは、読んで字のごとく関節(骨と骨の結合部)弛緩性(ゆるみ・たるみ)を意味します。

関節はほとんどの人が同じような可動域を持ちますが、中には過度な可動域を持つ人もいます。

一定の可動域からさらに関節運動があるときは“関節弛緩性がある”と言います。

関節が弛緩していると聞くとマイナスなイメージを持つ方も多いと思います。

しかし関節の弛緩にはプラスもあるので一概に“関節弛緩性がある=関節が弱い”とは言えません。

柔軟性に関するジレンマ

 体の柔らかさは関節と筋肉で決まります。多くの方は“体が柔らかい方が怪我をしない”と考えます。

ですが実際はそんなこともありません。体は柔らかすぎても弱くなり怪我をしてしまいます。

何が言いたいのかというと、柔軟性が向上することは必ずしもプラスとは言えないということです。

関節弛緩性テストとは

 関節弛緩性テストとは全身の6大関節+脊椎を加えた7項目の関節弛緩性の有無をテストするものです。

  1. 手関節 (wrist)
  2. 肘関節 (elbow)
  3. 肩関節 (shoulder)
  4. 膝関節 (knee)
  5. 足関節 (ankle)
  6. 脊柱  (spine)
  7. 股関節 (hip)

この7項目をテストし陽性(+)または陰性(ー)を判断することができます。

テスト方法

⒈手関節

 手関節を掌屈(手のひら側に曲げる)し、母指が前腕につく場合(+)

⒉肘関節

 腕をまっすぐ伸ばし、肘の関節が過伸展15°以上で(+)

⒊肩関節

 背中で指が触れた場合は(+)

⒋膝関節

 脚をまっすぐ伸ばし、膝関節が過伸展10°以上で(+)

⒌足関節

 足関節の背屈(足の甲側に曲がる)が45°以上で(+)

⒍脊柱

 立位(立った姿勢)で前屈をし、手のひら全体が床につく場合(+)

⒎股関節

 立位で股関節を外旋(つま先を外に向ける)し、足先が180°以上開く場合(+)

結果の出し方

 陽性(+)の場合はそれぞれ1点です。ただし、左右あるもの(脊柱、股関節以外)は片方で0.5点です。

7点満点で3点以上は関節弛緩性がある(陽性)となります。

結果からわかること

 基本的に運動をしない方は関節弛緩性があっても影響はほとんどありません。

しかしアスリートは陽性が出た関節について考える必要があります。

プラスな面

⒈手関節

 手首が柔らかいので投げる競技や芸術的な競技に向いています。

⒉肘関節

 肘がしなやかに動くので競泳には最適です。

⒊肩関節

 肩を柔らかく使えるので投げる競技に向いています。

⒋膝関節

 肘関節と同様に競泳に最適です。

⒌足関節

 足関節の可動域が大きいので短距離走に向いています。

⒍脊柱

 脊柱の柔らかさは芸術系の競技に向いています。

⒎股関節

 脊柱と同様に芸術系の競技に向いています。

マイナスな面

⒈手関節

 手首に大きな負荷のかかるウエイト系種目やボクシングでは怪我しやすいです。手首に負担のないことをしましょう。

⒉肘関節

 肘の内側側副靱帯(内側にある靱帯)にストレスがかかるので投げる競技には不向きです。

⒊肩関節

 肩関節の不安定性による脱臼には注意が必要です。コリジョンスポーツでは注意が必要です。

⒋膝関節

 ACL(前十字靭帯)に負担がかかるので、特にストップ動作や切り返し動作のあるスポーツは要注意です。

⒌足関節

 足関節不安定性による捻挫が起こりやすいです。膝関節と同様にストップ動作や切り返し動作のあるスポーツは要注意です。

⒍脊柱

 腰痛や脊柱の障害が起こりやすいです。脊柱は生活に関わる大きな障害を引き起こしやすいので要注意です。

⒎股関節

 股関節の不安定性による股関節の怪我が起こりやすいです。不規則に走る競技では怪我に注意してください。

関節弛緩性の対応策

 関節弛緩性について、プラスな面とマイナスな面を紹介してきました。

マイナスな面をみて「自分は関節弛緩性があるからダメだ」と思った方もいると思います。

ですが安心してください。ちゃんと対応策が3つあります。

⒈筋力強化

 関節弛緩性のある関節周りについている筋肉を強化しましょう!

筋力が上がることによって、関節をサポートすることができます。

⒉怪我をしない動きを身につける

 関節弛緩性のある箇所に負担のかからない動きを身につけましょう!

ex)足関節に関節弛緩性あり→足首を捻挫しにくい重心やステップの方法など…

⒊サポーターやテーピングを使用

 サポーターやテーピングで関節を保護してあげましょう!

ポイントは怪我をする前から常にににつけることです。

判断しよう!

 関節弛緩性に関する解説は以上です。ここからはあなたが判断する時間です。

関節弛緩性テストを行う→陽性→何もしない”これでは時間の無駄です。

これからどういう行動によって関節弛緩性に対応するか考えましょう! もう1度おさらいすると

  1. 筋力強化
  2. 怪我をしない動きを身につける
  3. サポーターやテーピングを使用

これが間接弛緩性の対応策です。是非とも参考にしてください。

おすすめの記事