あなたはアンチ・ドーピングをご存知ですか?アスリートである以上、アンチ・ドーピングについて知っておくべきです。今回は意外と知らない基礎知識について紹介します。

アンチ・ドーピングとは

 アンチ・ドーピングとは「クリーンで公正なスポーツを守るための活動」です。

公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構 公式サイトより

読んで字のごとくドーピング行為に反対(アンチ)ということです。

スポーツではその参加者が“フェア(公正)”でないといけないという考えのもと、アンチ・ドーピングは存在しています。

公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(JADA)公式サイトはこちら

ドーピングとは

ドーピングとは「スポーツにおいて禁止されている物質や方法によって競技能力を高め、意図的に自分だけが優位に立ち、勝利を得ようとする行為」

公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構 公式サイトより

ここは大きな誤解があるところなので重要です。ドーピングというと禁止薬物のイメージがありますがそれだけではありません。

ルールに反する方法した場合も同様です。例えば高地トレーニングをした直後に血液を抜きレースの直前に輸血するなどがあります。

またアンチ・ドーピングのルールに意図的ではなく反した場合やルール違反行為を隠蔽する場合もドーピングに含められます。

アンチ・ドーピング規則違反

 アンチ・ドーピング規則違反は10個の項目が定義されています。

また違反に関しては、アスリートのみが対象になるのではなく、項目によっては監督やコーチなどもその対象となります。

⒈採取した尿や血液に禁止物質が存在すること

⒉禁止物質・禁止方法の使用または使用を企てること

⒊ドーピング検査を拒否または避けること

⒋ドーピング・コントロールを妨害または妨害しようとすること
※ドーピング・コントロールとは、ドーピング検査の一連の流れのことを指します

⒌居場所情報関連の義務を果たさないこと
※あらかじめ指定されたアスリートは、自身の居場所情報を専用のシステムを通して提出、更新する必要があります

⒍正当な理由なく禁止物質・禁止方法を持っていること

⒎禁止物質・禁止方法を不正に取引し、入手しようとすること

⒏アスリートに対して禁止物質・禁止方法を使用または使用を企てること

⒐アンチ・ドーピング規則違反を手伝い、促し、共謀し、関与すること

⒑アンチ・ドーピング規則違反に関与していた人とスポーツの場で関係を持つこと

公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構 アンチ・ドーピング規則違反 公式サイトより

なぜアンチドーピングが必要なのか

 なぜアンチ・ドーピングが必要なのかというのは、やはりスポーツが“フェア(公正)”であるために欠かせないからです。

またスポーツがフェア(公正)であることは、スポーツの価値を損なわないために重要なことです。

ここでライターの私がアンチ・ドーピングに関する個人の見解を述べることは避けます。

この記事を読んでいるあなたがあなた自身の考えや答えを持っていることが大切だと考えます。

あなたは大丈夫?

 自分はアンチドーピングに違反する行為はしていないと思っていても安心はできません。

ドーピング違反者の中には意図的でない“うっかりドーピング”の方が多いのです。

これから違反してしまう可能性が高いものを3つ紹介します。

医薬品

医薬品は医師に処方されたから大丈夫、大手企業だから大丈夫と考える方が多いですが、その認識は危険です。

医師からの処方

 医師からの処方でもアンチ・ドーピングに反する可能性は十分にあります。

何も知らずに服用していても違反は違反です。ですので医師に相談してから薬を処方してもらう必要があります。

しかし医師で判断がつかないこともあります。そういったときに活躍するのが“スポーツファーマシスト”です。

スポーツファーマシストは最新のアンチ・ドーピング規則に関する知識を有する薬剤師です。

医師で判断がつかないときやアンチ・ドーピングに反していないか不安な時は相談してみましょう。

スポーツファーマシストがいる薬局やドラッグストアはこちらから検索できます。

下の画像のような画面が出てくるので、必要事項を入力して検索しましょう。

やむを得ない禁止物質の使用は?

 治療目的のやむを得ない禁止物質の使用はドーピングなのでしょうか?

答えは“NO!”です。治療使用特例(Therapeutic Use Exemptions : TUE)という措置があります。

医師に必要事項を記載してもらった書類を添え、競技者が申請することによって手続きは認められます。

禁止物質であっても競技者の健康が害される状況下では使用が認められるので安心してください。

TUEに関する詳しいサイトはこちらから

市販の医薬品

 こちらも医師から処方された医薬品同様に、わからない場合はスポーツファーマシストに相談しましょう。

しかし近くにスポーツファーマシストが常駐している場所がない可能性もあります。

そんなときに使えるツールが“global DRO”です。こちらからサイトへ移動できます。

ユーザータイプ(選手や監督など)、競技、購入国、薬の名前を入力するだけで簡単に検索できます。

購入国に関してはイギリス、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、スイス, アメリカ、日本で販売さてている商品名で検索可能です。

とても便利なので試しに検索してみてください!スマホだと↓こんな画面です。

サプリメント

 サプリメントの摂取によるドーピング違反は国際的に問題となっています。

よく海外サプリは危険だという言葉を耳にしますが国産でも疑う必要があります。

実際にここ最近で国産メーカーからも禁止薬物が検出されているので注意が必要です。

サプリメントはラベルやパッケージに記載のない物質が含まれる可能性もあるので、禁止物質が混入していないかを調べることは難しいです。

信頼できるメーカーのものを摂取する以外に対策はありません。摂取に関しては“自己責任”です。

避けるべき3種類のサプリメント

 禁止物質が含まれていたという報告が多く、避けるべきサプリメントの種類を紹介します。

  1. 筋肉増強
  2. 脂肪燃焼
  3. 痩身

筋肉増強に関してはタンパク質同化ホルモン、脂肪燃焼にはエフェドリン、痩身には利尿剤・エフェドリンが含まれることが多々あります。

*エフェドリンとは交感神経興奮剤。充血除去や局部麻酔時の低血圧対処として使われる。

筋肉増強に関してはドーピングっぽい感じがしますが、脂肪燃焼と痩身についてはうっかり手を出しがちです。

現在摂取している方は注意が必要です。また利尿剤はドーピングの隠蔽に使用されるので禁止です。

人間関係

 人間関係によるアンチ・ドーピング規則違反をしている方は意外にも多いです。

規則違反の10項目、“アンチ・ドーピング規則違反に関与していた人とスポーツの場で関係を持つこと”

ここに関して違反している方がネットの世界ではよく見かけます。

あまり踏み込んだ話はできませんが、違反者といるだけであなたも違反者です。

このことは決して忘れないでください。

まとめ

 今回はなかなか触れにくい話題のアンチ・ドーピングについてまとめました。

スポーツがフェアで価値のあるものであり続けるために、競技者として自覚のある行動を心がけましょう。

参考サイトは最後にまとめて添付しておきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。

公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構公式サイト→https://www.playtruejapan.org

スポーツファーマシストを探すなら→https://www3.playtruejapan.org/sports-pharmacist/search.php

医薬品がアンチドーピングか心配、global DRO→https://www.globaldro.com/JP/search

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