「卵って飲んでもいいの?」映画「ロッキー」やドラマでマッチョが卵を飲むシーンはみなさんみたことがあると思います。果たして、これは体に良いのでしょうか?そんな疑問について今回は解説します。

卵の栄養や効果についての記事はこちらから

卵は飲んでもいいのか

 結論から言うと、あまりよくはないです。

健康を害すことはないのですが、“栄養の吸収率”の観点からオススメできません。せっかく栄養を摂取したのに吸収されていなかったら、“無駄”になってしまいます。

 実は、卵は食べ方によって栄養の吸収率が変わるのです。これは一般の方にはあまり知られていないのですが、トレーニーの中では常識中の常識です。

初心者トレーニーこれからトレーニングを頑張る人アスリートお子さんがアスリートの人は、必見です。

卵は食べ方によって吸収率が違う?

 卵は加熱した方が吸収率が上がります。肉などにも言えることですが、人間の体は加熱したものの方が吸収しやすいのです。これはタンパク質の変質やビタミンが深く関わっているのです。

タンパク質の変質と聞くとあまり良くないような感じがしますが、むしろ変質していいのです。変質することで、タンパク質の構造が変わり、消化酵素が働きやすくなるのです。

では卵の食べ方を1つずつみてみましょう。

⒈生卵

 生卵は最も吸収率が悪いです。加熱したものに比べ約40%も吸収率が低いです。このメカニズムは少し難しいですが説明します。

卵白にはアビジンという卵白のみに存在するタンパク質が含まれています。このアビジンが生の状態では、卵黄に含まれるビオチン(ビタミンB群のひとつ)と結合します。

この結合は強いもので、タンパク質の吸収を阻害してしまいます。

また、生卵だとタンパク質の構造的に消化酵素を働かせにくいのです。つまりアミノ酸に分解することが難しいのです。

この2点によって生卵の吸収率は加熱時よりも40%ほど低くなってしまいます。なので生の状態の卵を飲むことはオススメできません。また飲むだけでなく、卵かけご飯も栄養の吸収という観点ではオススメできません。

⒉半熟卵

 半熟卵は栄養の吸収が良い上に、消化が早いです。加熱した半熟の状態では、卵白のアビジンはビオチンと結合しません。またタンパク質が変質し、消化酵素が働きやすいので、すぐに消化することができます。

なのでどうしても卵を飲みたいなら、生卵より半熟卵を飲むほうが良いでしょう。笑

⒊完全加熱の卵

 ゆで卵や目玉焼きなどで完全加熱した卵は生卵ほどではないですが、吸収率が悪くなります。アビジンとビオチンの結合は起らないものの、タンパク質の質を示すプロテインスコアを落としてしまう可能性があります。

また加熱のしすぎは、消化酵素が働きにくくなるので、消化がゆっくりになります。なのであまりオススメはできません。

ですが、持ち運ぶという点では最適です。完全加熱なので菌が繁殖しにくいです。持ち運びなら食中毒対策として、完全加熱の卵を携帯してください。

まとめ

 最後まで読んでいただきありがとうございます。ここまで読んだあなたは「卵って飲んでもいいの?」という疑問が解決できたはずです。

また食べ方によって、栄養(卵の栄養や効果についてはこちらから)の吸収や消化の速度が変化することについて理解できたと思います。

これから卵を食べるときはできるだけ加熱して、栄養を逃さないようにしてみてください。加熱にわざわざフライパンを使う必要はありません。電子レンジを使えば、洗い物も出ないし、早いのでオススメです。

メーカーにもよりますが300Wで1分半ほどで、良い具合の半熟目玉焼きができるので、やってみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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